2010年1月30日土曜日

パラノーマル・アクティビティ

(PARANORMAL ACTIVITY)

 低予算ホラー映画の鑑のような映画ですな。
 もう自主製作映画スレスレと云うか、非常に良くできたホームビデオ(笑)。
 よくこれで八六分も引っ張れたなと感心します。

 『クローバーフィールド』や『REC/レック』等のビデオカメラ視点のみの映像で構成された映画というのも、最近は増えてきましたねえ。
 逆にドキュメンタリ風にした所為で、展開に相当なもたつきが見られます。

 ハリウッドがリメイク断念、と報じられておりましたが、まぁこれを普通の映画にしては怖くも何ともないし、第一、三〇分くらいで終わってしまうでしょうねえ。
 ホラー映画としては、ネタが少ないと云わざるを得ませぬ。

 この映画の成功の秘訣は、定点観測的な映像の妙でしょう。
 ビデオカメラ視点の映画は、よく画面がブレるし、やりすぎると車酔いを起こしかねませんが、これは逆に画面が動かないのがいい。

 家の中に何かがいる。
 眠っている間に、それを撮影しようという科学的アプローチ。完全ド素人による『ヘルハウス』(1973年)とも云える(笑)。
 カメラが撮影した驚愕の光景とは──。

 低予算ゆえにショボイ映像というのは我慢できるのですが、展開的に如何なものかと思う部分もあります。
 特に、この定点観測的な映像が仇になっている部分もある。
 物語上の撮影期間は約三週間。最初のうちは微かな気配しか無かったとは云え、次第に怪奇現象はエスカレートしていくのですよ。当たり前だ。そうでなくては面白くない。
 でも普通、そうなったら何か対策を講じるでしょう。
 例え霊の存在を信じていなくても。

 笑えるのは、この人達は常に寝室の部屋のドアを開けっ放しにして寝ているという描写ですね。カリフォルニアはそんなに暑いのか。寝ている間のエアコンは身体に悪いですけどね。
 でも勝手にドアがバタンと閉まったり、家の中を何者かが徘徊しているという事実が判明した後でさえ、ドアを開けっ放しで眠るかな。ドアに鍵をかけるのが霊にとって何か差し障りになるとも思えませぬが、それでも気は心でしょう。
 そりゃまあ、ドアを閉めると家の中の様子が判らなくなりますがね。

 身を守ることよりも、謎の解明の方を優先する非常に勇気ある行為デス。

 それなりに結構、ショッキングなラストシーンには劇場内でも軽く悲鳴が起こりました。カップルで観るには最適でしょう。事実、やたらとカップルが目立ちました。

 まぁ、でも何度も観る映画ではないわな。
 一発ネタ「しか」ないので、展開が読めるとそこまで。低予算&ドキュメンタリー風なので、音楽とかも一切無い。
 シンプルと云うか単調と云うか……。

 しかも怪奇現象に対する理由、説明が一切無い。判らないから怖い、という理屈は判りますが、こうまで投げっぱなしだと……。
 最後まで「何故、霊に祟られるのか」が判らないまま、「起こったことだけ」を追い続けた映画でした。
 でも多分、説明すると興醒めなんでしょうね(笑)。


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