2009年3月8日日曜日

ジェネラル・ルージュの凱旋


昨年の『チーム・バチスタの栄光』がヒットしたので早速、続編制作。
これは前作よりも面白いです。

原作ではシリーズ三作目に当たるのだが、二作目の『ナイチンゲールの沈黙』はスルーされてしまった。
まぁ、二作目の舞台は〈小児病棟〉、三作目が〈救命救急センター〉なので、どちらが映画向きかというと後者になるのか。

例によって例の如く、竹内結子と阿部寛の凸凹コンビに加えて、お馴染みの國村隼人や野際陽子らが脇を固めていますが、主役は堺雅人です。
高嶋政伸や山本太郎なんかも頑張っていますが、やはり堺雅人。
堺雅人サイコー!
クライマーズ・ハイ』でもそうでしたが、主役を食うとはまさにこれ。

独善的で〈ジェネラル・ルージュ〉と渾名され、院内に敵の多い救命救急センターの医師に対して、医療メーカーとの癒着が内部告発される。直後に発生する謎の死亡事故。自殺か、他殺か──と云うところで、竹内&阿部の捜査が開始される訳ですが……。

実は前作ほどミステリ・タッチではない。死亡事件も一件だけ。
それでもドラマにぐいぐいと引き込まれていく。脚本が見事です。
大病院の〈救命救急センター〉とはどのように運営されているのか。最近、ニュースでも取り上げられる救急搬送のたらい回し問題なんかも絡めて、リアルにかつスリリングに展開していくドラマ。
医者と医者が権力闘争に明け暮れている病院には行きたくないが、どこの大病院でもこうなのかなあ。もうこの手のドラマを観ていると──『ER』なんかもそうですが──入院するような病気や怪我は絶対にしたくないものだと痛感します。
患者を薬漬けにして商業主義に走る病院は困りものですが、予算がないというのを口実に救急救命センターから予算を削り始める病院はもっとイヤだ。

そしてなんとクライマックス直前に、実は事件が解決してしまう──という驚愕の展開。この映画はミステリではないと、はっきり判ります。
クライマックスはそのあとにやってくる大規模な火災事故。もっとも近い救急病院はこの東城大学付属病院。
というわけで、ここからは怒濤の医療ドラマが展開していきます。救急救命センターの本領が発揮されるこのシーンは、実に鳥肌が立つくらい凄まじい。
大量の怪我人が搬送されて戦場と化す病院内。
遂に明かされる〈ジェネラル・ルージュ〉の秘密とは──。

とりあえず救いなのは、本当にひどい悪党はひとりもいない、という点ですかね。策を弄し合う教授や院長も、患者を前にしたらひとりの医者に戻る、という描写が有り難かったです。


TBSはこのシリーズを毎年、一作のペースで製作していくのだろうか。
来年も期待したいです。


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