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2008年12月7日日曜日

WALL・E/ウォーリー

(WALL.E)

ムスメと一緒に観に行く──筈だったのですが。
10月には『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』を観た。
11月には『Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』も観た(すごい題名ぢゃのう)。
当然、12月はビクサーの新作『WALL・E/ウォーリー』だろうと思っていたのですが。前売り券まで買って用意したのに。

「あの白いロボット怖い。ウォーリーをいじめるヤツ。だから行かない」

予告編の作り方が間違っているッ!
子供を怯えさせてどうするッ!


そんなワケでパパだけで字幕版を観てきました(爆)。
面白いのに……。

とは云え、どうも対象年齢が若干、上のようではある。
小学生後半くらいかなあ。
『モンスターズ・インク』とか『ファインディング・ニモ』とか『カーズ』はムスメは好きなのですが、果たしてコレはどうであろう。
『Mr.インクレディブル』は前半の日常描写部分をすっ飛ばして、いつも後半だけをDVDで観ていたので、多分コレもそんな感じかも……。
大人が観るには大丈夫なのですがね。

映画ファン向けの演出もお子様にはツラいか。
ウォーリーは過去の文明の遺物をコレクションしているという設定がある。ゴミ処理しながら見つけたものを拾ってくるのだ。
その中にミュージカルのビデオテープがある。
『ハロー・ドーリー!』のダンスナンバーを繰り返し観ては、孤独な生活を紛らわしている──という設定である。多分、お子様が観ると「TVでやっていることを真似しているだけ」というギャグに捉えられてしまうのでは無かろうか。

後半、物語は宇宙に出ていき、地球を捨てた人類の末裔と遭遇するのですが、ここでも説明なしのギャグが。
低重力下で万能ロボット達に生活のすべてを面倒みて貰いながら世代交代を繰り返した結果、なんと人類は自力で立てないほどにデブっちょになってしまったのだ。
何故、みんな太っているのか、というのは大人には瞬間的に理解できるのですが、お子様にはどうだろう。みんなデブだ、で納得するのか(笑)。

宇宙船のメイン・コンピュータが真っ赤なライトをつけた一つ目なのも──判んないだろうなあ。
ついでにシガニー・ウィーバーの声で「自爆装置が作動しました」というのも、もはやフツーの映画ファンにも判りづらいギャグかも(笑)。

やはり根本的なところで、ジョン・ラセター監督作品とは少し毛色が違うのである。悪いワケではないが、間口が少しばかり上のような気がする。
人類の末裔どもがバーチャル環境に慣れきってしまっている、という風刺も大人向けだろう。


ところで、ウォーリーのデザインを見るにつけ、『ショート・サーキット』のジョニー5を思い起こすのは私だけでしょうか。シド・ミードは何も云わないのかな。
イーヴのデザインが真っ白なシースルーだというのは、ほとんどアップル・コンピュータのセルフ・パロディですな。

それにしてもイーヴめ。ムスメを怖がらせおって。
連邦の白い悪魔め。


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