2009年7月25日土曜日

ハリー・ポッターと謎のプリンス

(Harry Potter and the Half-Blood Prince )

 ラス前の第六作。
 ダニエルくんも最終巻まで付き合う覚悟を決めてくれたようでめでたい。まぁ、ここまできて配役変更なんぞ考えられませぬからねえ。リチャード・ハリスさえ御存命なら、ダンブルドア校長まで含めて全キャスト同一のまま、シリーズ最終巻まで持って行けたのに残念デス。
 マイケル・ガンボンも悪くはありませぬが、やはり最初の頃のハリス校長で最後まで観たかった……。

 監督は前作に引き続きデヴィッド・イェーツですね。既にこのまま最終巻『死の秘宝』の監督まで続投が決定だとか。統一された雰囲気のまま進行してくれるのは良いのですが、もはや途中から見始める人もいないだろうと、連続TVシリーズのようになっております。
 前作ラストでの魔法省での戦いの後、シリウスを失ってしまったハリーくんは旅に出てしまったようで、遂にダーズリー一家の出番が無くなってしまいました。おお、ダドリーはもう出番無いのか。
 カフェでウェイトレスをナンパしかけるハリー。一七歳ともなれば、もう大人ですな(笑)。
 しかし外の世界で、日刊預言者新聞なんぞ堂々と広げて読んでて良いのか。ルシウスは前作のラストで逮捕され、アズカバン監獄に投獄されたことが紙面に報じられている。ありゃまあ。ルシウスの出番はない代わりに、息子のドラコと魔女ベラトリックスがいるからいいのか。

 それ以外にも、どんどんキャラが増えてややこしくなっていきます。
 実はシリウス・ブラックには弟がいた。レギュラス・ブラックとな。この兄弟、名前が星なのね。「レギュラス」てのは獅子座の「レグルス」のことか。今作では名前を呼ばれただけですが、最終回までには出番が回ってくるのだろうか。
 他にも新キャラ登場。スラグホーン先生(ジム・ブロードベント)が校長直々にスカウトされて魔法薬学の先生に復職。おかげで遂にスネイプ先生が念願の「闇の魔術に対する防衛術」の先生に! おめでとうおめでとう。
 しかし「闇の魔術に対する防衛術」担当教授は皆、一年しか保たなかった筈では……。なんかイヤなフラグが立ったような気がする。

 しかしスラグホーン先生がホグワーツに呼び戻されたのには理由があった。実はスラグホーン先生は、かつてヴォルデモート卿の前身トム・リドルがホグワーツ在学中の魔法薬学担当であり、ナニやら関わりがあったらしい……。
 しかしそんな大事なことを今になって突き止めようとするなんて、遅きに失した感があります。ダンブルドア校長はもっと早く手を打っておくべきだったのでは。
 どうにも校長先生は周到に考えているのか、間が抜けているのか判りませんな。

 あれだ。「憂いの篩(ふるい)」とやらの所為ではないのデスか。
 記憶の外部保管という、実にSF的なアイテムですが、そうやって記憶を頭から抜いていると、悪影響があるような(笑)。

 今作では最終決戦前の準備段階という側面があるので、前作『不死鳥の騎士団』のような派手なバトルはありませんね。
 その代わり陰湿にダンブルドア暗殺計画がホグワーツ内で進行していく。しかしそんな大任をドラコに任せて良いのか。イマイチ信用出来ないと云うか、何回か企んでは、やっぱり失敗している。
 父親の汚名を雪ぐ為に頑張れドラコ。プレッシャーに負けるな。スネイプ先生も付いてるぞ。

 でもスネイプ先生、どうにも「敵を欺く為にはまず味方から」と云う姿勢が見え見えなのですケド。とうとうドラコをサポートするという誓いを立てさせられてしまう。墓穴を掘っている気がしないでも無いが、大丈夫なのか。これもまた死亡フラグの一つなのか。

 前作で学園ドラマが減ってしまった分、今作では久々にクィディッチ競技がたっぷり描かれます。そうそう、やはりハリポタと云えばコレでしょう。
 しかしいつの間にやらハリー達も六年生ですよ。
 もうチームの主将か。イマイチ頼りない主将ですが。ジニーの方がドスが効いているというか、ジニーが影の主将ではないのか。
 兄貴のロンを差し置いてチーム内でえらい存在感を示しておりますな。双子の兄貴ジョージとフレッドが卒業しているが、ウィーズリー家の影響力は健在のようで。
 全般的に物語の雰囲気が暗いので、楽しかるべきクィディッチ競技も、何となく天候が曇りだったり、ちょっと寒々しい印象です。まぁ、英国はいつもこんな感じなのか。

 今回はロンがモテキを迎えるという意外な展開。
 クィディッチのゴールキーパーとは、かくも女の子にもてるのか。嫉妬の炎がメラメラなハーマイオニーちゃんが可愛らしい(笑)。
 「ボク、選ばれし者だもん」なんぞと浮かれるハリーにタメ口きいて、問答無用に頭を叩けるのはハーたんだけです(八つ当たりされている?)。
 一方、ハリーの方はと云うと、前回までのガールフレンド、チョウちゃんの出番が無い。いつの間にやら破局しているのか。やっぱり長大な原作の映画化には無理があるのかねえ。
 ところどころ説明不足な部分が散見されます。
 さて、ジニーは空席になったハリーの彼女の席を独占することが出来るのか。私としては、不思議ちゃんルーニーに頑張って戴きたいが(あのグルグル眼鏡が素敵)、あんまり浮ついた物語にはなりそうにないか。

 説明不足と云えば、ダンブルドア校長に関する描写が大幅に削られている。
 そもそも冒頭に登場した際に、右手に痛々しい怪我をしている。「ちょっとした逸話がある」と云いながら、説明無しか! ナニがあったのですか。
 他にも「しばらく旅に出ます」と伝言だけ残していなくなったかと思えば、いつの間にやら戻ってきているし。時間の経過がイマイチよく判らぬ。多分、原作の方ではちゃんと説明されているのでしょうが。

 ハグリッドのペット、大蜘蛛アラゴクもお亡くなりに。特に理由はない。老衰?
 キャラの整理が始まったのだろうか。前作で登場したハグリッドの弟も出てこないし。
 あれやこれやと事件をこなし、生徒達の恋模様も描き、最終回の準備もしなければならないのは難しいという事情は判りますが……。
 まぁ、ロンとハーマイオニーがラブラブな決着を迎えただけでも良しとするか(笑)。
 そしていよいよ、スラグホーン先生の隠された記憶が明かされ、ヴォルデモートが分霊箱なるアイテムを作っていたことを知る。スラグホーン先生、なんでそんな危険な術を教えてしまったのですか。迂闊な。
 学者さんは後先考えないというか、「魂の七分割」なんぞと云う前代未聞の命題を与えられると、善悪の判断よりも学術的興味の方が先行してしまうものなのか。
 ダンブルドア校長が知りたかったのは、この分霊箱の数だったのですね。

 既に分霊箱の二つまで破壊されているのに、さっぱりヴォルデモートが消滅しないので気になっていたのか。
 でも苦労して探し出した三つ目の分霊箱は、真っ赤な偽物でした──って、そんな。

 そしてクライマックスは三回目の校長暗殺計画。三度目の正直なのか、ドラコ。
 でもやっぱりヘタレだ。
 代わって遂にスネイプ先生が……。おいおい、いいのか。これもまた芝居なのでは。私は信じないぞ。ダンブルドア校長はタヌキですからね。

 ラストではハリーが「もう学園には戻らない」旨の決意を述べます。
 残った分霊箱をすべて探し出して破壊するのだ。頑張れハリー。
 しかし来年は最終学年の筈ですが……。果たしてハリーは卒業できるのであろうか(笑)。



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