これもまたTVドラマの映画化ですなあ。今度はテレビ朝日か。私は一度も観ていませぬが。邦画も企画力無いのかしら。
しかし「開局50周年記念作品」と銘打つだけあって、制作側の気合いは充分。GWの公開から二ヶ月以上ロングランし続けているので質の高さも推して知るべし。実は意外と面白かった。
フジに『踊る大捜査線』あれば、朝日には『相棒』ありということか。
サブキャラにドラマのゲストが何人か出ているらしいので、ドラマに馴染んでいる人には楽しい仕掛けがあるらしいが、まあいいか。
まずは主演の水谷豊が素晴らしいです。頭脳明晰にして論理一筋。
相棒役の寺脇康文もなかなかキャラが立ってます。筋肉担当なので、都内を駆け回っておりましたが、やはり劇場版だからか必要以上に駆け回っていたような(笑)。
知能犯がチェスを使って複雑な犯罪ゲームを挑む、というのは映像化しづらいと思うのですが、記号表記された棋譜だけを目で辿りながら駒の動きをシミュレートしていく水谷豊の演技が巧いです。
このあたりはチェスの専門家に監修を任せただけあって、かなりリアルです。
まぁ誤魔化されても素人には判らないのですが。
鑑賞後、ストーリーを振り返って首を捻る箇所もあるのですが、観ている間は怒濤の展開に飽きることはありません。
好みを云わせてもらえるなら、犯人側に妙な人情ドラマは要らないと思うのですがね。終盤、ちょっとお涙頂戴に傾きすぎた演出が残念です。
これがBBC製作のドラマだったりすると、もっと私好みな展開になったかも知れませぬが……。日本ではどうしてもメロウなテイストが紛れ込むなあ。
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