超大作(の割にヒットが危ぶまれている)『ライラの冒険/黄金の羅針盤』の影に隠れて、こっそり公開されている『テラビシアにかける橋』ですが……。
これは必見の名作ですぞ。
今すぐ家族連れで観に行こう。お子さんのいる家庭はDVD化されたら、必ず揃えておこう。いやいや、まず子供には原作小説(偕成社)を読ませよう。
児童文学のハードカバー版の他に、ソフトカバー版も出たぞ。
私は買った。
ムスメに読ませる前にまず自分から(笑)。
CG全開でスケールでかくドカーンと異世界を描写するのではない。
異世界への入口は学校からの帰り道にこっそりあるのだ、というのがイイですね。見慣れた風景が異世界に重なっていくという表現が実に巧い。
実際、第三者が見れば単に「子供たちが裏山で遊んでいる」だけの光景なのだが、本人達は「テラビシアにいる」のである。
ああ、田舎に住むっていいなあ。
主演のアナソフィア・ロブが超可愛い。萌え萌えである。
やはりファンタジー映画は女の子に萌えが足りないとイカン。その点、『パンズ・ラビリンス』は素晴らしかったが、『スターダスト』はイマイチでした。
『テラビシアにかける橋』はもう半分以上、アナソフィア・ロブの魅力で成功が保証されています(笑)。眉毛太いところもいいよね。
アナソフィア・ロブは、ティム・バートンの『チャーリーとチョコレート工場』で「ガム噛みまくりの悪ガキ少女」役だったが、まるで別人じゃのう。
ついでに昨年公開のオカルト映画『リーピング』ではイナゴ少女役だったそうな。知らんかった。芸達者な女の子だなあ。
急に『リーピング』が観たくなった。
原作が優れた児童文学なのでキャラの描写も丁寧で、それが映画にも反映されているのが素晴らしい。イジワルな上級生も、ガミガミ先生も、実は視点を変えると共感できる人物だったりするのが巧いです。
そしてラスト。それまで小出しに留めていた特撮が、出力全開で〈テラビシア〉を描き出していく。子供の想像力は無限大なのだ。
感動します。
●余談
なんとなく個人的に癒されて劇場を出たら、安売りチケット店で前売り券を半額セールしていたのを見つけてしまった。
上映時間ぎりぎりに駆け込んだのでチェックしてなかった(泣)。
うう、なんか損した気分。感動半減 orz
テラビシアにかける橋 * [DVD]
テラビシアにかける橋<プレミアム・エディション(2枚組)> [DVD]
テラビシアにかける橋 (偕成社文庫)
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