同じ設定でもう一度語り直すという、リメイクに近い造りでした。
でも予算のかけ方が段違い(笑)。豪華になったのう。
でも低予算だった『28日後…』の方が終末感は出ていた。誰もいないロンドン市街というのが印象的だったのに、今度はもう復興が始まってり、軍隊も出動しているので「破滅SF」の趣はもう無い。
ただのゾンビ・パニック映画(そんなジャンルあったかしら?)。
とはいえ詰まらないわけではなく、人間関係重視の脚本が素晴らしいです。
今度は「家族愛」がテーマなのだ。ホンマかいな。
パパはどこまで家族のために命をかけられるか。ママを見捨ててしまった罪悪感に苛まれたパパが、今度は子供たちのために――という感動の筋を期待していたら、もっと悲惨になってしまった。
自力で生き延びたママと再会するというのは残酷ぢゃのう。
結局、この家族のために被害は拡大し、家族愛で人類は滅亡するのだ。
このあたりの「行動がすべて裏目、裏目に出てしまう」悲劇というのがイギリス映画らしいです。
有名俳優は父親役のロバート・カーライルのみ。さすが演技派。
『エラゴン』ではメイクしまくりの魔導師役で怪演していたけど、今度は素顔で……と、思っていたら後半はゾンビ化してしまい、またグロいメイク姿になってしまった(笑)。
ゾンビ化してからは驚異の生命力を発揮し――死ぬ前に発揮しろよ(爆)――米軍の無差別爆撃すら生き延び、どこまでもどこまでも子供たちを追ってくる。
これも家族愛なのか(違うと思うが)。
このまま三部作化して『28ヶ月後…』までいってしまうのであろうか。
どうせなら『28年後…』まで(笑)。
でも何故に「28」なのだ。
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