01. 指輪物語(トールキン)
02. 高慢と偏見(オースティン)
03. ライラの冒険(プルマン)
04. 銀河ヒッチハイク・ガイド(アダムズ)
05. ハリー・ポッターと炎のゴブレット(ローリング)
06. アラバマ物語(リー)
07. くまのプーさん(ミルン)
08. 1984年(オーウェル)
09. ナルニア国ものがたり ライオンと魔女(ルイス)
10. ジェイン・エア(ブロンテ)
へえ。『ライラの冒険』は『銀河ヒッチハイク・ガイド』より読まれているの?
実はパンフレットにそう書いてあった(爆)。
三部作の第一部の映画化なので、二時間弱のプロローグという印象が強いです。
謎のほとんどは解明されないまま持ち越されてるからねえ。
ただファンタジーというよりかは、SFなのである。
なんせ冒頭から並行世界の概念が持ち出され、壮大な多元宇宙を股にかけた冒険物語であることが示唆されるのだから。キース・ローマーかよ。
しかもSFなこの設定で、英国で芥川賞に相当する賞を受賞する、というのがすごいわな(第三部)。
うーむ。そんなに面白いのか?
聞くところに拠ると、『ライラ』は「『ハリポタ』を卒業した児童が次に手に取る作品」らしいから、きっと面白いのだろう。しかし『ハリポタ』に比べて認知度が高いとは思えないのだが(それは日本でだけか?)。
でも『指輪物語』のように三部作同時製作ではないからなあ。相応の興行収入を上げないと第二部の製作は行われないのではないか……。
それを考えるとかなり苦しい。
あの豪華な配役や、凝りまくった美術等につぎ込まれた、半端でない制作費を回収するためには、並のヒットではないメガヒットでなければならんのだろうが、果たしてそこまで行くかなぁ?
大体、映画としては端折りすぎている――原作は読んでないけど。
子供も観る映画としては、二時間弱に編集した方針は正しいのだろうが、複雑な設定を全部詰め込むのは至難の業でしょう。かなりの箇所で、原作読んでないと理解できない。
〈鎧熊〉とか〈魔女〉の存在とか、ほとんど雰囲気だけでよく判らん。
〈黄金の羅針盤〉――真理計――も、それがどんなに重要なアイテムなのか、さっぱり……。
どれもこれも映像的に、ものすごーくお金かかってますというのは、よく判りますが(笑)。
主演のダコタちゃんが新人とは思えぬ演技なのはいいし、ダニエル・クレイグとかサム・エリオットなんかの脇役も好みではある。エヴァ・グリーンや、クリストファ・リーも出てたし(笑)。
監督の原作に対する情熱が迸るような、三時間超のディレクターズカット版でも出来れば評価もまた変わってくるのでしょうが……。
そもそもクリス・ワイツ監督という人に馴染みがない。『アバウト・ア・ボーイ』観てないし(汗)。
ピージャクが『指輪物語』で見せた執念とまでは云わぬが、クリコロが『ハリポタ』で見せた程度には執着してもらいたかった。
ところでお笑い芸人〈藤崎マーケット〉の「ラララ『ライラ』体操」は……流行ってるのでしょうか?
というか、アレは宣伝としてどうなんでしょうね?
来日したニコール・キッドマンにもやってもらいたかった(笑)。
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