監督のフロッグマンも云っていますが、『鷹の爪』は映像的には、さほど観るべき部分はないです。フラッシュ・アニメですから。
動かない。基本的に紙芝居も同然(笑)。
それがここまで人気を博すというのは、もう脚本が面白いとしか云いようがないですね。監督・脚本・作画と、ついでにほぼ全ての声優までこなすフロッグマンのセンスの賜物と云っていいでしょう。
残りの予算を示すバジェット・ゲージが素晴らしいです。
低予算であることを逆手にとった自虐的な演出の数々とか。でもホントに低予算なのかな、という疑惑は残る。やはり全編フラッシュのみでは、いくら何でもあんまりだからか、スポット的に3DCGアニメになってみたりしますしね。
声優が限られる上に、予算が残りわずかで、遂に効果音まで監督が口でアテるというギャグ(これは第一作)とか、逆に予算が余ったので超大物声優に効果音をアテさせる贅沢なギャグ(これは第二作)とかには笑いました。
そして島根県ネタの自虐ギャグもお約束。
しかし、田舎であることを思いっきり皮肉りながら、実は島根が世界を救うとか、割と真面目なメッセージもちゃんと口にしていたり、結構それなりに感動できる展開になっていたりします。
でも最後にはちゃんとギャグにしてオチを付けますが(笑)。
それにしてもデラックス・ファイター……。ホントに正義の味方って、人間のくずだなあ。
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