今年一番の怪獣映画と云いきろう。今年は全然、怪獣映画は公開されなかったが(汗)。
まぁ、邦画で『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』と云うのもありますがね。
低予算且つ無名の俳優ばかりの映画ですが、B級魂の熱くたぎる映画です。
勿論、バカ映画ですが、真面目にバカをやってます。真剣です。
昔なら巨大昆虫のチープな作り物に耐えられなかったかも知れませぬが、今どきは低予算といえどもCGを駆使して、それなりの画を作れるのである。
あとはスタッフのセンスだけか。
これはもう、監督・脚本を務めたカイル・ランキンのセンスの良さで勝利した。
ネットで「カイル・ランキン」を検索しても、この映画一本きりしか出てこないが、初監督作品なのか? だとしたら大した新人監督である。
この監督の潔いところは、巨大昆虫が人を襲う映画は撮りたいが、巧く理論武装できないよ──だったら説明するのはやめてしまえ、と開き直ったところですかね。
とにかく、ある日突然、巨大昆虫軍団が襲来するのである。
理由は訊くな!
突然変異でも、宇宙生物でも、何でもイイだろ?
その代わり、巨大昆虫の性質、習性、役割分担等の設定はきちんと説明しながら物語を進行させていくあたりは巧いです。
加えて、主人公の経歴や成長も描かれていて、素晴らしいデス。
キャラクターのちょっとした特徴が、ちゃんと伏線になっている。
主役のクリス・マークエットは全くの無名ですが、気に入りました。夏休みに公開されたディズニー映画『ウィッチマウンテン/地図から消された山』にも出演していたそうだが、何の役だったかさっぱり思い出せない。『ウィッチマウンテン』は観たんだけどね(汗)。
唯一、知っている役者はレイ・ワイズだけでした。
うわ。リーランドじゃないか!
『ツインピークス』以来か? 『ヒューマン・キャッチャー』にも出ていたか。近年の『ワン・ミス・コール』や『グッドナイト&グッドラック』にも出ていたそうだが、観てないや。
とにかくリーランドは、主人公の父親役として中盤からいきなり登場し、主役を食いそうなイキオイで巨大昆虫と死闘を演じてくれました。
こういう配役は嬉しいですねえ。
B級映画としてのオチの付け方とか、途中で然したる必然もないのに女優さんが脱いでくれたり、サービス精神も忘れません。
B級愛に溢れている! 必見だ!
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