こんな面白い映画を! 信じられぬ。
映画評論家の町山智浩もパンフレットの中で憤慨している旨のコメントを書いておりました。概ねその意見には賛成です。
劇場未公開のままDVDスルーされる運命だったものをファンによる署名活動によりようやく救済……はて、これは昨年も『ホテル・ルワンダ』が辿った途ではないか。あんなに素晴らしい映画を。
これもそう。今年のベストを争う大傑作であると断言しましょう。
全編に溢れる〈ジョン・ウー愛〉!
……だけではないぞ。映画に対する愛が溢れている。単なるお笑いパロディ映画とは一線を画す素晴らしい作品です。
監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト。ゾンビ映画への愛――と云うか〈ロメロ愛〉――に溢れまくったという(実は未見)前作に続き、今回はポリス映画(アクション全般?)への愛に溢れた逸品を製作してくれました。
ただのポリス映画だけでなく、時々『オーメン』とか『バーニング』のようなホラー映画愛もチラつくあたりが笑えます。そしてクライマックスには突如として西部劇になり、ついでに東宝怪獣映画への愛まで披露してくれる。
キアヌ・リーブスの『ハートブルー』とか、ブラッカイマー製作の『バッドボーイズ2』を予習してから観るとなお笑えます。観てなくても大丈夫だけど。
とにかくテンション高い映画!
開巻直後からテンション上げまくり。
驚くべきことに、このテンションは最後まで維持される。
のどかな英国田園地帯で起きる謎の猟奇事件――だったのに、どこをどう間違えば銃撃戦フルスロットルな血管ブチ切れ展開になるのか。もう超お奨めです。
退屈なデスクワークスさえアドレナリン全開で突っ走るモーレツ警官にサイモン・ペッグ。相棒のノンビリ警官役にはニック・フロスト。『ショーン・オブ・ザ・デッド』と同じ役者を起用しておりますな。
サイモン・ペッグは次回のスタトレ映画にチャーリー役で出るそうな。これは期待できるかも(笑)。
ティモシー・ダルトンやビル・ナイといった有名俳優がちょろちょろ顔を出しているのも楽しい。
観終わって『ハートブルー』を見返したくなった(笑)。
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