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2008年6月28日土曜日

ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛

(THE CHRONICLES OF NARNIA : PRINCE CASPIAN)

 確か二年前に「次回作が製作される前に全巻読もう」とか書いた覚えはありますが……手すら付けていません。あう。
 したがって原作との比較は相変わらず出来ませぬ。

 けどまぁ、予想を裏切って「面白い続編」でした。前作よりダークになった雰囲気がいい感じです。やはり〈魔女〉よりも、本当に怖いのは〈人間〉なのである。特に「大人は汚いことを平気でする」のだ。
 純真な少年少女にとっては、覚悟を決めた大人ほど手強い敵はおらず、今回は本当に負けてしまいそうなほど追い詰められていました。

 と云うか、よく逆転勝利できたよなあ。御都合主義的結末のような気もしないではないが……。
 守護神アスランがなかなか登場しない――のはまぁ良いとして、だったら何故に唐突に現れたりするのかが判りませんでした。多分、原作にはちゃんと書かれているのでしょうが、映画ではそのあたりが端折られてる感じ。
 アスランの「同じことは二度と起きない」という台詞も、理解は出来るのですが……。
 主役の四兄妹は三人まで相変わらずでしたが、成長著しい次男エドの変貌ぶりに驚きました。前作の私の印象では、もっと少年ぽい感じだったのに。
 更に今回はカスピアン王子役のベン・バーンズがイイ。今回はこっちが主役か。

 ベン・バーンズは昨年の『スターダスト』で、冒頭にチョイ役で出ていたそうだが印象薄いなあ。でも今回はもう目立ちまくり。この先、どんどん売れていくのだろう。
 第三作『朝びらき丸、東の海へ』でも主演間違いなし。というか、第三作は王に即位したカスピアンが主役の物語だし。

 アンドリュー・アダムソンの視覚効果出身の監督らしいCG全開のスペクタクル・アクションがてんこ盛りですが、役者の演技の方もそれに負けていないのがいいです。
 特に〈白い魔女〉役のティルダ・スウィントンが今回、ちらりと再登場してくれたのが嬉しかった。場面は短いが印象深いシーンでした。あのままピーターが誘惑に負けてしまえば良かったのに。

 さて、私は『朝びらき丸、東の海へ』が製作されるまでに、原作に手を付けることが出来るのでしょうか。かなり無理っぽい?


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