元々はVシネ企画だったそうだが、製作発表と同時に劇場公開決定。一時期、東映では〈電王最終回〉〈キバ・パイロット版〉〈劇場版〉の三班体制で撮影が進行していたという修羅場だったそうな(笑)。
で、云うまでもありませんが、これは『電王』本編とは何の関係もありません。
続編ではないのです。
〈電王〉のキャラを使った、刑事ドラマ。まさに同人誌的なノリの映画。
楽しいことは楽しい。お祭り企画ですから。
したがって、基本的に物語の設定は矛盾と大穴だらけ。笑って許しましょう。
時の警察列車「デンライナー署」……って〈タイム・パトロール〉の一種なのか?
そしてまた『電王&キバ』と銘打っていますが、これも大嘘(笑)。
キバなんて、ものすごいチョイ役。
無理矢理こじつけてキバを登場させているのが、ものすごーく不自然でした。
監督(金田治)も脚本(小林靖子)も『電王』側の人だもんね。
「22年前の出来事」というのもキバとは無関係です。予告編に欺された。
まぁ、良太郎役の佐藤健と、紅渡役の瀬戸康史が一緒の画面に入っているシーンは笑えた。モモタロスが誤って渡の方に憑依してしまう、というのが同人誌的なギャグだよなあ。
ハナさんはとうとう、コハナちゃんのままかぁ。
最後の方で紅音也も登場してくれたのが、あからさまにファン・サービスでした(笑)。でもザンキさん、出なかったなあ。
どうせならジークも登場させて欲しかったのに。
●余談
一緒に観に行ったムスメ達はそれなりに楽しんでくれたようです。
五歳のお姉ちゃんはネガタロス(緑川光)を本気で怖がっていた。
二歳の妹の方は……えーと。
「パパ、デネブいたよ! デネブ! ユートもいたよ!」
座席の上に立ち上がってスクリーンを指さすのはヤメテ下さい(汗)。
他のお客さんの迷惑になるでしょ……って聞いてくれないなあ。
主題歌も声出して歌っていたしな。まぁ楽しかったらしい。
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