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2009年1月2日金曜日

ミラーズ

(MIRRORS)

韓国ホラー『Mirror 鏡の中』のハリウッド・リメイク作品だそうですが、オリジナル版は未見です。と云うか劇場未公開でDVDスルーやんか。
アレクサンドル・アジャ監督作品としても初めてで、『ハイテンション』も『ヒル・ハブズ・アイ』も未見でしたが、スタイリッシュな映像表現はなかなかのものです。
「火災で廃墟と化したデパート」のセットが素晴らしいです。この部分はわざわざルーマニアまで出かけて、建物内部シーンのみのロケを敢行したそうですが(デパートの外観はNYロケ)、なかなか凝ってます。
OPのタイトル・デザイナーもいい仕事しています。

主演のキーファー・サザーランドもメジャーになって参りましたが、どうにも『24』のジャック・バウアー役のイメージが定着しすぎているのが悩みどころのようで、何とか印象を変えようと苦慮しているのが感じられます(笑)。
キーファー以外には、ポーラ・パットンとかエイミー・スマートとかも出演しておりますが、あまり有名な俳優さんはおりませぬ。ホラー映画だしね。

しかしCGが発達するとホラーは怖くなくなる。
「鏡の中にいる存在」をそんなにはっきり見せたら怖くないのになあ。昔のホラーの方が趣があったと思うのですが……。
「ショッキングな映像=ホラーか?」と問われると、どうかなあ。確かに最初はギョッとしますけどね。

それにしても昨今のアメリカにはジャパニメーションが浸透しているのだなあ。
子供部屋にアニメのポスター貼るのは「フツーのこと」なのだろうか。小学校低学年程度のお子様の部屋なんだが……。
特にヲタでもないのに。
堂々と『ネギま!』と日本語でタイトルが書かれたポスターがッ(爆)。
他にも『ツバサ・クロニクル』らしきポスターも……。

いくら奥さんが「鏡の中に何かがいるのよ! あなた、早く帰ってきて!」と電話で助けを求めても、背景にアニメの萌え萌えポスターが貼ってあってはなあ。
さっぱり怖くないのが困ったものです。
スタッフの趣味か?

とりあえず「ラストシーン予測的中率0%」と云う宣伝文句はあながち嘘ではありませんでした。私の予想は外れてしまった。
それほどショッキングではありませぬが。でも「意表を突くラストは(韓国版と)同じ」とパンフに書かれてあったが、だとすると「的中率0%」と云うのは誇張ではないのか。
まぁ、それ以前に韓国版を観ている人がいないのかも(笑)。

あとから考えると辻褄が合わない部分もあるのですがね。
鏡があるところならどこへでも現れることの出来る怨霊は、実は鏡でなくてもガラスや水面といった「反射体」さえあれば出現可能──と云う理屈はそれなりに理解出来るのですが、それならそれでもっと色々と可能なことがあるのに、ルールの適用がイマイチ中途半端な印象でした。

パンフによると、基本設定のみ韓国版に忠実だが、物語そのものはアジャ監督の大胆な改訂が施されているらしく、オリジナルからは相当、違った展開になっているようです。結構、ミステリアスで謎解き要素も絡んだ展開になっているのは、私の好みです。このあたりはアジャ監督の改変部分らしく、オリジナル版より出来はいいらしい。

でも物語の展開の仕方によっては「哀しい泣けるホラー」にすることも可能だったのになあ。残念です。
やはり明確に「悪との対決」という展開にする方がアメリカでは受けるのだろうか。


●余談
ところでアジャ監督の次回作は……ジョー・ダンテ監督の『ピラニア』のリメイクで、3D化した『ピラニア3D』だとか。大丈夫なのか。
前作の『ヒル・ハブズ・アイ』も、ウェス・クレイブンの『サランドラ』のリメイクだし、リメイク企画しかもらえないのか?
腕のいい若手監督なのだから、制作側はもっとオリジナル作品を撮らせてあげろよと注文付けたいところです。


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