2008年8月4日月曜日

インクレディブル・ハルク

(THE INCREDIBLE HULK)

 最近のアメコミ映画はリメイクが早い。
 2003年の『ハルク』がもうリメイク(笑)。

 と云うかアン・リー監督版は「無かったこと」にされてしまって、仕切り直しなので『ハルク』を観ていなくても『インクレディブル・ハルク』は楽しめます。
 いや、今回の『ハルク』こそが真打ち。

 やっぱり主人公の生い立ち描写を長くしては、アメコミの映画化は必ず失敗するのである。そんなものはサラっと流してOKなのに。
 なので、今回はその反省も踏まえて非常に潔い。タイトルバックの一分半で全部説明してしまった(笑)。素晴らしすぎる。

 あとで廉価版でDVD化されたオリジナルのTV版も観ました。
 実は『インクレディブル・ハルク』のオープニングは、TV版『超人ハルク』のオープニングそのまんま。オールド・ファンなら大喜びであろう。カット割りまで踏襲している(笑)。
 TV版のビル・ビグスビーとまったく同じデザインの装置で実験するエドワード・ノートン。これはDVD化されたらもう一度、見比べてみよう。かなり笑えるでしょう。
 カット割りを踏襲しつつ、映像的にはグレードアップしていました。

 今回は監督が『トランスポーター』のルイ・レテリエですが、製作に主演のエドワード・ノートンが口を出して、相当脚本をリライトしたそうな。よく監督は我慢できたなあ。ノートンくんとウマがあったのだろうか。
 主演俳優が脚本に口出しして成功する例というのはあまりないと思うが、これは希有な成功例らしい。実に無理のない展開、かつ面白く仕上がっていました。
 エドワード・ノートンは才人やねえ。

 アン・リー版とは異なる配役がなかなか興味深い。

 エリック・バナ     → エドワード・ノートン。
 ジェニファー・コネリー → リヴ・タイラー。
 サム・エリオット    → ウィリアム・ハート。

 総じてレテリエ版の方が良い。ジェニファー・コネリーの方が美人ではありますが……。
 やはりバナー博士はエドワード・ノートンの方が繊細で学者ぽいです。
 ロス将軍役のウィリアム・ハートはポール・ニューマンみたいで格好いいし。
 しかし何と云っても今回の敵役であるティム・ロスが素晴らしかった。

 他にもヒクソン・グレイシーがチョイ役で出ていたり……。相手がハルクと知らずに闘魂注入するという命知らずなシチュエーションにドキドキしました(笑)。
 TV版でハルク役だったルー・フェリグノもカメオ出演。ルーはアン・リー版にもカメオ出演していましたな。どちらも警備員役で(爆)。

 しかし何と云っても印象的なのは冒頭のリオデジャネイロのロケでしょう。
 まさに映画版に相応しい空撮。あの「ファヴェーラ」と云うスラム街でのアクションが実に緊迫感があってよろしい。
 香港の九龍城が取り壊されてから、あの手の違法建築の群れのような街はもう見られないのかと思っていたら、現実にあんな凄まじい街が世界にはまだあるのですなあ。
 うーむ。『シティ・オブ・ゴッド』観なきゃ。

 原作の版権を持っているマーベル社は今回から正式に自社でスタジオを立ち上げマーベル・スタジオ作品として、以後は自社作品の映画化に取り組むのだそうな。
 だから今年はもう一本、9月公開予定の『アイアンマン』と、早速にクロスオーバーしている。最後の最後で、ロバート・ダウニーJr.がチラリと顔見せするあたりがニクいです。


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