2008年8月10日日曜日

ダークナイト

(THE DARK KNIGHT)

スーパーマンに〈鋼鉄の男〉という別名があるように、スパイダーマンに〈あなたの親愛なる隣人〉という別名があるように、バットマンには〈闇の騎士〉という別名があるのであった。
えーと。するとハルクやアイアンマンはどう呼ばれているのであろう?

とりあえずこれだけは云おう。
ヒース・レジャーよ、ありがとう! キミはもうジャック・ニコルソンを超えた! なんでお星様になっちゃったんだよぉ(泣)。

云うまでもなく、これはジョーカーの映画です。主演です。
バットマンは脇役(笑)。
まさかアメコミのキャラで、ハンニバル・レクター博士とタメを張るくらいに凄まじい悪役が登場するとは思っても見ませんでした。もう背筋が凍ります。
お子様は見ちゃダメです。トラウマ確実。

ヒース・レジャーと云うと『ブロークバック・マウンテン』が評判でしたが、私は男同士の愛を描いたものはパスしたい。
他の主演作としては『ロック・ユー!』をお奨めしよう。『ブラザーズ・グリム』は映画自体がイマイチだったので印象に残らず。
あとは『悪霊喰』と『カサノバ』くらいか。出演作が少ないのう(早世したのだから仕方ない)。でも以後は『ダークナイト』が代表作となるでしょう。

他に重要な役としてアーロン・エッカートがデント検事役で登場する。
デント検事は悪党トゥー・フェイスになってしまうという設定でもあるので、これは第三作への布石か――と思っていたら、トゥー・フェイスもこの映画で使い切ってしまった。うわ、勿体な。
これまたリアルでダーク且つ哀しいトゥー・フェイスであった。アーロン・エッカートもまたトミー・リー・ジョーンズを超えた。
いや『バットマン・フォーエバー』が情けなさ過ぎたのか。

こうして挙げていくと配役が異様に豪華で誰も負けていないというのが凄い。
前作から続投しているゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン……勿論、クリスチャン・ベールもですが(笑)。

クリストファ・ノーラン監督は完全に今までのバットマン映画と一線を画すものに仕上げました。自分が監督した『バットマン・ビギンズ』とも。
もう題名に「バットマン」と付けないあたりに自信がみなぎってます。しかも成功してるし。

アメコミ映画を観に行って、延々152分もサイコ・スリラーで緊張するという体験をしました。なんで二時間半もあるんだ。
もう終わりかと思ったところから、またギリギリと続いていく。面白かったが――疲れました(汗)。長丁場なのに中弛みしないのは凄い。

今までのバットマン映画では舞台となるゴッサム・シティの美術もまた話題のひとつで、美術デザインと監督のセンスが問われていましたが、今回はキャラの演出に重点を置いて、ゴッサム・シティはごく普通の現代的都会になってしまっていた。
なんかシカゴかNYみたいな感じ。
それがまた物語をリアルにしていて、もうどこがアメコミなんじゃ。ここまでリアル指向、ダーク指向なバットマンというのも初めてです。

第三作はあるのだろうか。
ヒース・レジャーが存命していたら確実に製作されるであろうが(笑)。とりあえずジョーカー抜きで更なる続編を……。
でもここまでリアル路線で突っ走ると、次の悪党はどんな風になるのかな。
リアルなペンギンとか、哀しいリドラーとか、ダークなミスター・フリーズ。
……想像できん(笑)。
ああ、でもロビンは出しちゃダメね。バットマンにはこのまま孤独でいてもらいたい。
個人的にはアメコミの『バットマン/HUSH!』を映画化してもらいたいが、かなり無理か。『スーパーマン』とクロスオーバーしてるしね。

ハンス・ジマー&ジェイムズ・ニュートン・ハワードのスコアも聴きものです。
「ダークナイトのテーマ」がいい。でも最近、私が観る映画はどれもジマーかハワードの音楽ばかりのような気がする。気のせいか?


●余談
日本のスタジオが製作したアニメ『バットマン/ゴッサム・ナイト』がDVD化されていたので観ました。複数のスタジオが関わっているので、デザインがコロコロ変わっていくのが楽しい。

ついでに六〇年代の『バットマン オリジナル・ムービー』のDVDも廉価版で出ていたので買った。これはもう『ダークナイト』とは対極の位置にある作品ですなあ。
広川太一郎の吹替にすごく和みます(笑)。


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