2009年11月5日木曜日

仏陀再誕

(The Rebirth of Buddha)

2000年に『太陽の法』を観たが、その後は『黄金の法』(2003年)も『永遠の法』(2006年)もスルーしておりました。
三年毎に律儀に劇場用アニメを製作してくれる〈幸福の科学〉が放つ今年の新作がコレです。


とりあえず子安武人のファンと、小清水亜美のファンは必見と申せましょう。

大川隆法は子安武人のファンなのだろうか。
とにかく一貫して、子安は仏陀の役なのである。お約束である。
子安ボイスによる説法のシーンが毎回必ずある(らしい)。『太陽の法』でも有り難い説法を聴かせてくれましたが、今回もまた期待を裏切りません。

恐るべきは子安武人の声優としての技量である。
説法のシーンは、マジで引き込まれます。画面構成的には静かなレイアウトにしかならない場面ですが、もう素晴らしい。
一瞬だが、本気で自分が仏弟子なのだと信じてしまいそうになった。
あぶねー。もうちょっとで真理に目覚めて新たな仏国土建設に協力してしまうところだったわ(爆)。

ビジュアル的には美しい作画と、華麗なCGがふんだんに取り入れられた、最先端のアニメです。出演する声優さんはベテランの演技派揃い。
チョイ役の脇役だけでも、三石琴乃、置鮎龍太郎、伊藤美紀、島本須美、雪野五月、大本眞基子、白石涼子、吉野裕行、西村知道……。贅沢極まりない。
でも、底抜けでスカタンな脚本。
これもまたお約束。

どれだけアホらしくて吹き出しそうな台詞でも、真顔で真剣に演じられる声優さん達には頭が下がります。プロだよ、この人達。
ある意味、このシリーズに起用されたと云うことは、声優としての一定の技量を認めてもらえたということでもあるか。小清水亜美は今回、初登場ですが、巧いですねえ。

ある日突然、霊視能力を得てしまった女子高生(小清水亜美)の周囲に接近してくる二つの宗教団体。カルトはイカンよ、というメッセージはいいのだが……。

理解できないのは、片方の団体を「信用できないカルト宗教」と断じておきながら、もう片方の団体は無条件で信用してしまう短絡的な演出である。
いいのか?
まあ、双方の教祖が、銀河万丈と子安武人だからなあ(笑)。
実に判りやすい。

しかし銀河万丈の説法もまた凄みがあります。もう、どこぞの公国の総帥の演説である。すごいぜ。ジーク・ジ○ン!
でもこれっていいのですかね。モデルの教団はあそこでしょ? あの●●学会……。
そして銀河万丈の手下役が、千葉繁。この手堅すぎる配役!

そして説法だけでなく、スペクタクルな場面もちゃんと用意してある。突如として東京を襲撃する邪悪な円盤が『インディペンデンス・デイ』よろしく、破壊と殺戮を繰り広げる(オリジナリティ無いけどね)。
その円盤をやっつけるのが仏の力なのですが、蓮の花びらが舞い散る実に美しい場面です。直径十数キロになるであろう巨大な蓮の花が首都上空に出現して円盤を打ち払う。
見事な蓮の花吹雪。CGの無駄遣いだよなあ……。

クライマックスは東京ドームで展開する聖と邪の対決。
銀河万丈に取り憑いていた悪霊(笑)が出現する。この最大の仏敵が三木眞一郎。もうどこまで贅沢な配役なんだ。
そして白い象に乗って戦う子安武人。白い象! もうクラクラしました!

今年一番のトンデモ映画は『G.I.ジョー』だと思っていましたが、これは思わぬライバルですなあ。トンデモさ加減では、こっちの方が抜きんでているか。
ツッコミどころ満載の映画ですので、誰か観てくれないかなあ(笑)。


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