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2009年1月25日日曜日

ザ・ムーン

(IN THE SHADOW OF THE MOON)

NASAの蔵出し映像満載──とは云うものの、『ライト・スタッフ』とか『アポロ13』なんかを観ていると、ほぼ知っていることばかりなんで驚くと云うよりは興味深い映像でした。
なんかメイキング映像を見ている気分。

失敗続きのロケット打ち上げ実験のさなかに有人ロケット計画を発表され、テスト・パイロットのひとりが「アレに乗せられたら絶対、死ぬと思った」と打ち明けていたのには笑えた。

やはり初の月面着陸を成功させたアポロ11号、失敗とは云え奇跡の生還を果たしたアポロ13号が構成の大半を占めていました。最後のアポロ17号の月面走行車の映像が興味深かった。

あとニール・アームストロングが一切のインタビューに応じてくれなかったというのも興味深い。バズ・オルドリンやジム・ラヴェルがにこやかに当時の状況を振り返って語ってくれていたが、アームストロング船長は最後まで登場してくれなかった。
パンフレットの解説によると、どうも世捨て人同然の生活をしているらしい。

「月への第一歩はたまたま私であっただけで、他の誰でも良かった。大事なのは人類が到達したと云うことであって、私である必要はなかった」という意味のコメントを監督に伝えたそうだが、帰還した後の生活に疲れてしまったのか。

月面着陸とは、その人の人生を変えてしまうものなのだなあ。

エンディングで、宇宙飛行士達が口々に月面着陸陰謀論をコケにしていたのが可笑しい。やはりアメリカでも散々ネタにされているのね(笑)。
「二人の秘密も守れないアメリカ人が、そんな事実を隠しておけるものか」というコメントには笑える。
「誰がどのように否定しようと、私が月面に遺した足跡は誰にも消せはしない」というのにはちょっと感動しました。

総じて、なんか最近の不況にあえぐ元気のないアメリカを勇気づける『プロジェクトX』ノリなドキュメンタリー映画でしたなあ。


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